episode4〜助産師の一言〜

助産師の一言でママの気持ちは左右される

これは病院で働いている全スタッフに話したいのだけど、
「助産師の一言は、こちらが考えているよりずっとママたちに響いている」ということ。

忙しくて何気なく発した言葉や、自分ではそう思ってなかった語尾などにも、ママは機敏に反応する。

そしてそれはなぜか。

私たちが医療者で、病院内では「ありがたい存在」になるからである。

 

心を亡くすと書いて忙しい

確かに病棟は忙しい。
1日に9人とか生まれた日には、バッタバです。

でも産後のママにとってはそれは関係ないことで、
むしろ退院までカウントダウンで、どうしたらいいかわからなくてオロオロしてしまいます。

ミルクの確かただって、おっぱいの目安時間だって、
ママたちは何もわかりません。
しかし否応無しに赤ちゃんは夜中にぱっちりしてきます。

そんな中で頼れるのは看護師か助産師。
夜中だしね。

そこにバタバタしすぎて心を無くしている医療者。

「あー、3時間経ってますよ、なんでミルクあげないんですか?」

「泣いちゃってたらおっぱいやっといてください」

出産後わからなくてオロオロしてる時に、そんなことを言われたら、、
めげちゃいますよね。 

3時間はあくまで目安だし、なんなら授乳版に白紙があると先輩に怒られるとか
そういった医療者は多いように感じています。

先輩に怒られる??
なんじゃそりゃ???

 

要は根拠とかがわからないから、ルーチンのことをしてないと怒られるだけになってしまうんですよね。
そしてなんとなく3時間授乳ができていればOKみたいな、よくわからないルール。

3時間ルール

そこでママも3時間ルールにはまってしまいます。
家帰っても、いつまで経っても3時間に縛られます。

私の知っているママで、タイマーで3時間きっちり測っている方もいらっしゃいました。
そこまで私たちの言葉の影響力は強いんです。

「看護師さんがこう言ったから。。」

ママはそれをずっと信じます。

しかし小さめで生まれた赤ちゃんに3時間ルールは不適用だし、
逆に4000gくらいのベビーは3時間どころではありません。

抱っこしても何しても泣いている子もいれば
全くスヤスヤと行い子もいます。

果たして私たち医療者は、毎回全く違う「ママと赤ちゃん」に対して、
十人十色の対応ができているのでしょうか。

 

発言の強さ

そして私たちが発する言葉1つでも、ママたちは容易に傷つけられてしまいます。

「え!夜赤ちゃん見ないんですか!?どうして見ないの!?」

「こんにちはー、あ、元気そうですね、聞きたいことありますー?それでは〜」

実際に私がママたちから直接聞いた苦情の一部です。

私はなぜか、夜中にママたちからの話を聞くことがとっても多かったんです。
あるママはナースステーションに来るなり号泣して。
あるママは挨拶行ったら号泣して。

上のような発言がとっても辛かった。
どうしてあんな言い方して来るんでしょうか。

などなど、師長に「うーん、またこんなことが。」とお話する係。

でもね、それが先輩だったりするとなかなか伝えずらかったり。

そんな環境は本当に耐え難いですよ。

もっと医療者としての自分の発言力をわかってた方がいいと思います。

 

自分に合った助産師

とはいえ、私のこの感じ合わない人もきっといると思うので、
そこは自分に合う人をママが探せればいいのかなって思います。

入院生活は平均4日(3日のところもある!?)〜8日くらいです。
その中で新しい家族を抱きながら、ママの不安は一入です。

病院で信頼できる人を見つけるも良し、家に帰ってから見つけるも良し。

ただ、子育ては一人ではできません。
いろんなことが起こるし、未知ですよね。

必ず信頼できる、伴走してくれる人を見つけて欲しいです。

そして願わくば、全医療者がそうあって欲しいです。

 

私の元には、半年くらい経ってからぽろっと連絡が来るママもいれば、

ほぼ隔日で連絡を取り合っているママなど様々な方がいらっしゃいます。

みなさん、何かあった時(辛い時も嬉しい時も)心の拠り所にしてくれていることが
私はとても嬉しいです。

あなたを決して否定しない、そして肯定する。

人生において、そういう人間の存在は本当に必要なんですよ。

 

もしも医療者に言われた一言が今も残っているのなら、それはもう捨て去って構いません。
それか吐き出して一緒に怒りましょう!!!!!

そして医療者も、もし自分の会話力に自信がなかったら、
私がコミュニケーション能力を鍛えます。
私たちはもっと、コミュニケーションを学んだ方がいいと思っています。

そこからの繋がりでママが安心できれば
子育てが辛いって感じなくなったり、子育てやめたいっていう負の感情の連鎖になったりすることを
防げるかもしれません。

忙しいと思うのですが、例えばちょっと一呼吸置いて、忙しさがひと段落したらフォローの言葉がけをする。
それだけでもだいぶ与える感情は違ってきます。

時間経っちゃったからきっと忘れてるよね。

が一番ないことです。
あなたはヘトヘトでそう思うかもしれませんが、ママはじっと、さっき言われてた言葉の意味を考えています。

私たち医療者はママたちにとっては、出産を手伝ってくれた「ありがたい存在」になっています。

もちろん尊いことですが、そこに甘んじるのではなく、
発する一言で退院後も頑張っていけるような、
そんなコミュニケーションをして行って欲しいと思います。

 

 

私は、産後のママたちにできる最大限のことを、私ができる範囲でさせていただいています^^
ママや全関係者に届けーーーーー ( •ॢ◡-ॢ)!!!

 

 

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